【出演】
「ゆきばらべにばら」(虹野瑠根、三園椿)
少女カルチャーや、20世期のお話や、お料理が好きなふたりのガールズユニット。大学時代に出会い、私生活でも仲良しのおともだちです。
1980年代「男女雇用機会均等法」が施行され、女性も法の下では就業においては同じ権利を得ることになりました。
平凡出版(現・マガジンハウス)の雑誌『クロワッサン』は、読者たちに、働く女性として、旧来の結婚・出産・家庭ではない、結婚を拒否し、自立したシングルとしての生き方を提案。
しかし、バブル崩壊後、 『クロワッサン』は家庭を持って子育てをしながら、仕事も両立させるという、それまで同誌が描いた女性像とは全く異なる読者層へと、編集方針の転換を行います。かつて『クロワッサン』が描いた鮮やかなシングルライフというロールモデルに翻弄された女性たちは、梯子を外されることになりました。
また、1977年の『クロワッサン』刊行前、同じ平凡出版(現・マガジンハウス)から1970年に創刊された『an・an』は、前衛的かつ、スタイリッシュなライフスタイルを女性たちに提案し、 70年代から90年代に渡り時代を鮮烈に牽引し続けていました。
ファッションや食生活、恋愛はもちろんのこと、写真家が撮影したOLのヌード写真が載り、レズビアン特集が組まれ、「SEXしたい男」のランキングまでもが掲載されていた当時の『an・an』。『an・an』がバブルの狂宴の中で見せた、不思議な夢のあとで、女性たちはどう生きたのでしょうか?
松原惇子『クロワッサン症候群』(1988)、北原みのり『アンアンのセックスできれいになれた?』(2011)などを参照しながら、文系大学院を修了後、奇怪ながらも美しい生き方模索する、三園椿と虹野留根が、トークライブを開催。
20世紀カルチャーへの愛する2人が、ちょっぴり毒っ気のある、批評的ガールズトークをお届けいたします。
・虹野瑠根
早稲田大学文化構想学部卒 同大学院 表象メディアコース修了
阪神間モダニズムを愛する元・関西人。
大学院では、セゾン文化や昭和の少女マンガについて研究していました。
20世紀型のロマンチックが大好き
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・三園椿
早稲田大学文学部美術史コース卒、東京大学大学院 学際情報学府
大学院では、ケアの倫理と魔法少女アニメについて研究。
ガールカルチャーや、70年代80年代の昭和ポップスが好き。
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